モルモットのトイレのしつけ方 うまくいった方法のご紹介

モルモットはウサギ感覚でトイレを覚えてくれると思ったら大間違い。モルモットのトイレトレーニングはそんなに単純なものではありません。というのも、ほとんどのモルモットはトイレを覚えようとはせず、トレーニングは徒労に終わることが多いからです。

管理人も今までたくさんのモルモットを飼育してきましたが、トイレトレーニングがうまくいった個体は数えるほどしかいません。しかも、その子たちは最初から何となくまとまった場所で排泄していたので、実際のところはしつけがうまくいったという感はありません。そしてその子たちも1~2割はトイレ以外でしちゃってましたし(^_^;)。

そもそもモルモットは排泄量がとんでもなく多い動物です。動いている間は(動いていなくても^_^;)絶えず排泄しているといってもいいくらいです。すべてをきちんとトイレでしてもらおうと思ってもそれは無理な話です。ですから、「6~7割くらいをトイレでしてくれたらいいなぁ」的なゆる~い目標設定で臨んだ方がうまくいきますし、達成感も得られます。

今回、管理人の経験とモルモット仲間からいただいた情報を交えてトイレのしつけがうまくいった例を紹介したいと思います。

最初に排泄した場所にトイレを置く

モルモットは、飼い始めて最初の数日はまだ慣れていないので、ケージの隅に置いたハウスの中からあまり出てきません。当然、ハウスの中で排泄してしまいますが、それをうまく利用してそのあたりの場所をトイレと認識してもらうよう誘導します。

ハウスは上からかぶせるタイプのもの(底がないもの)を用意しましょう。ハウスの下に敷くものは、ペットシーツか牧草かトイレ砂がいいでしょう。

この時、ペットシーツを噛んでしまうようなら上に園芸用の網を置いてガードしてみてください。下に敷く牧草はチモシー1番刈りのようなバリバリのものでなく、バミューダヘイのような柔らかい敷きワラ用の牧草を敷くようにしてみてください。また、トイレ砂は猫用などの固まる砂は食べると詰まる危険があるので、ウサギ用のくずれるタイプのものを使うようにしてみてください。

少しづつ慣れてハウスから出ている時間が長くなってきたら、ハウスをどけて排泄場所をむき出しにして、ひとまずその場所をトイレに仕向けます。モルモットが落ち着かなくなったら同じ場所にまたハウスをかぶせてそこに逃げ込んでもらいます。

これを繰り返していくと、その場所で主に排泄をするようになります。

そこに新たなトイレを置いてそれを認識してもらうのはまた上級レベルのしつけになります。そこまで目指さなくても、場所だけでもそこがトイレだと認識くれればそこを重点的に掃除すれば済みます。それだけでもトイレトレーニングはうまくいったと言えますよね。

ハウスはある程度トイレトレーニングがうまくいったら、まったく別の形のものに変えて違う場所に置いてくださいね。そうしないと、場所=トイレではなく、ハウス=トイレ、という誤った認識になってしまいます。

トイレの中でごはんと水を与える

モルモットは食べたり飲んだりしながらも排泄します。食べている時は同じ場所に一定時間居続けるわけですから、その間の排泄物は全部トイレに収まってくれます。トイレに入らないと飲食できないようにしておくと自然とトイレでの排泄量が増え、それ以外の場所での排泄量が減ってきます。

これを続けていくことでうまくすると食器を別の場所に移動させてもトイレをトイレと認識してくれるようになる可能性があります。

もちろん、繰り返し繰り返し根気よくやっていかなければなりませんが、例えごはんの場所とトイレを分離できなくても、ほとんどの排泄物がトイレに収まってくれることを考えれば、管理のしやすさという点でそれでも十分ではないでしょうか。

トイレの前に牧草を大量に置く

前述のトイレの中に食器を置くやり方と似ていますが、トイレの中に牧草をうまく配置できなかったので、たまたまトイレの前に牧草をたくさん置いてみたらうまくいったという1例です。

トイレに入った状態でしか食べられないように工夫して牧草をたくさん置いてみたら、長時間トイレに居座るようになり、ほとんどの排泄物がトイレに収まるようになったのだそうです。

ペレットよりも牧草をたくさん食べてもらうのが食事管理の基本ですから、そういった面でもとても良かったと思います。

この子は最終的には、9割方トイレで排泄してくれたとのことです。

トイレの場所にだけにおいを残す

トイレ以外の場所で排泄したらすぐにきれいに掃除。常にトイレ以外にはにおいを残さないようにしてうまくいったケースがあります。

トイレにはにおいづけのために少しだけ糞尿を残し、あとはずっと見張っていて、トイレではない所に排泄したらすぐに片付けるというやり方です。

偶然でもいいいのでトイレで排泄してくれたら、優しく優しく撫でて褒めて、大好きな果物などをごほうびに与えます。

これを繰り返すのです。

絶対に叱ってはいけません

ウサギに比べると、モルモットは本当に何で!?というくらいトイレを覚えてくれません。

ですが、しびれを切らして叱ったらおしまいです。モルモットは叱られて何かを学ぶことはまずありえません。ストレスを与えるだけで逆に何もかもうまくいかなくなってしまいます。

モルモットはトイレを覚えない子の方が圧倒的に多いのですから、もし覚えてくれたら儲けもの、くらいの気持ちでいてください。

最初にお話ししたように「6~7割くらいをトイレでしてくれたらいいなぁ」的なゆる~い目標設定で臨んだ方が気持が楽になりますよ。

まとめ

モルモットのトイレトレーニングは本当に大変です。モルモットは基本的にトイレを覚えない動物なので、少しでも覚えてくれたら儲けもの、くらいのつもりでいた方が気が楽です。

今回は、管理人とそのモルモット仲間の経験から、うまくいったしつけ方法をいくつか紹介させていただきました。

個体差がありますが、中には見事にトイレでしてくれるようになる子もいるので、試してみる価値はあると思います。

こちらの記事もどうぞ >>> モルモットのトイレはどう管理するの? 管理人の経験談

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