モルモットはとても感情表現が豊かな動物です。
特にさまざまなバリエーションの鳴き声はモルモットの魅力のひとつです。
もともと群れで生活していた動物ですから、社交性があり、集団の中でお互いがいろいろな鳴き声や仕草で意思を表すことにより、コミュニケーションをとろうする性質が備わっているのです。
鳴き声のバリエーションは、その子にもよりますが数種類を状況に応じて使い分けているようです。慣れてくると、その鳴き声の種類でモルモットが今何を考えているのか、何を欲しているのかなど、なんとなく理解することができるようになります。
甘えていたり、かまって欲しかったり、あるいは怖がっていたり、怒っていたり、それぞれの鳴き声を理解することができれば、モルモットとのよりよい信頼関係が築けることでしょう。
目次
キュ~イキュ~イ キュ~キュ~ という鳴き声
冷蔵庫をあけてビニール袋をガサガサさせた時にこういう鳴き声を出すことがよくありますよね。これは「わ~い、美味しい野菜だ、早くちょうだい!」といった興奮や強い感情をあらわす時に出す鳴き声です。かなり大きい声です。
ものすごくうれしい時、今まさに美味しいものをもらえそうな時、強くおねだりする時にはこのような鳴き声を出します。
また逆に、怖いときや嫌なことをされた時にも同じような鳴き声になるので、どんな感情で何を伝えようとしているのか、その時の状況やモルモットの顔つき、仕草などから判断していくことが大切です。
クイックイッ という鳴き声
「寂しいよ~ 誰かかまってよ~ なでてよ~ 抱っこしてよ~」といった要求をする時など、とにかくかまって欲しい時に出す鳴き声です。
こんな鳴き声を聞いたらなるべくケージから出して遊んであげるか、時間がない時はせめて頭や体をなでてあげたりすると良いでしょう。
複数で飼っていてもこういった鳴き声を出しながら他のモルモットに近づいていく(他のモルモットに甘える?)ことがあるので、必ずしも飼い主に対する要求だけとは限らないようです。
ホイホイホイ ホヨホヨホヨ という鳴き声
とにかくご機嫌で楽しい時に出す鳴き声です。小さいつぶやくような声です。ルンルン気分なのでしょう。
さらにうれしくなると声がだんだん大きくなっていきます。もっと興奮するとプイプイとかキュイキュイといった大きな声になることもあります。
グルルル… ドゥルルル… という鳴き声
猫がゴロゴロいう時のような低い鳴き声は良くない気持ちの表れです。警戒している時、不愉快な気持ちや不機嫌な気持ちの時にこういった声を出します。
何も思い当たるようなことが周りで起こっていないのにこういう鳴き声を出している時は、人の耳では聞こえないような音を聞きつけて警戒しているのかもしれません。
キーキー! キュイーキュイー! という鳴き声
激しく甲高い鳴き声の時は、嫌な事をされた、怖い、怒っているなど興奮している状態をあらわしています。相手に攻撃の意思表示をして威嚇するときにもこのうような声を出します。強い不快感、恐怖心のあらわれだと思ってください。
あまりの強いストレスでパニックに陥ることもあるので、とにかく落ち着かせるようにしましょう。
また、体調が悪くて痛いときにもこの鳴き声になることがありますので、しっかり見極めてあげましょう。
ルルルル~ という鳴き声
求愛の時、オスがメスに対して出す鳴き声です。うれしい時、ここちよい時にもこういった声を出します。
人に抱っこされていたり、なでられたりしている時、大好きなものを美味しく食べている時にもこのような鳴き声を出すことがありますが、ウキウキした気持ちをあらわしているものと思われます。
まとめ
モルモットはコミュニケーションのひとつとして様々な鳴き声を出します。その鳴き声にはそれぞれ意味があります。
かまって欲しい時はなでてあげたり、抱っこしてあげたり、一緒に遊んであげたりしましょう。警戒している時や怖がっている時や怒っている時はそっとしておいてあげましょう。
その鳴き声の意味をくみ取って上手に対応することでモルモットは落ち着いた状態でいられます。信頼関係が深まればより多くの鳴き声で意思表示してくれるようになるでしょう。