モルモットを放し飼いで飼う人はあまりいないでしょうから、基本的には「ケージ飼い」で、たまにお部屋に出して遊ばせてあげる、そういったスタイルが一般的でしょう。
モルモットにしてみれば、ケージはほとんどの時間を過ごすことになる場所。
出来るだけ快適に暮らせるよう配慮してあげたいものですね。
今回はサイズに注目してケージ選びを考えてみました。
目次
モルモットのケージに必要な大きさ
モルモットは上に向かって高くジャンプすることはほとんどしないので、ケージの高さはそれほど必要ではありません。
通常販売されているケージの高さは大体40cmくらいですから、それくらいあれば十分です。低すぎるのは良くないので、最低でも30cm以上は確保するようにしましょう。
モルモットは激しい運動が必要な動物ではありませんから、それほど広いスペースはいらず、くつろいで寝そべったり食事ができたり、トイレが置けたり(トイレトレーニングがうまくいっていなければあまり意味がありませんが)、隠れたりする場所が確保できれば十分という考え方が一般的でしょう。
ただし、いくら運動量の多くない動物だからといって、狭いスペースにずっと閉じ込めておくだけの生活は、身体面にも精神面にもけっしてよくはありません。
狭いタイプのケージ飼いの場合はなるべく出して遊ばせる時間をとってあげるべきで、それができないのならケージ自体の広さを十分とるべき。個人的にはそう思っています。
ケージの広さに関しては、いろいろな意見がありますが、日本ではそもそもモルモット用として販売されているケージサイズが100cmを超えるものはほとんどなく、60cm~80cmサイズが主流ですから、その中から選ばなければならない点で既に議論の余地がないのかもしれませんね。
60~70cmサイズのケージで飼ってみた感想
最初は60cmサイズや70cmサイズのケージで飼育してみました。
写真のケージは三晃商会のSANKOシャトルマルチ70(サイズ外寸:幅700×奥行440×高さ395mm)です。
ご覧の通り、隠れる場所、トイレ、ごはんの場所などを確保すると、もうこれだけで結構目一杯です。
今回の子はたまたまトイレをうまく使えるようになってくれたので、排尿はほとんどトイレでしてくれて、それ以外の場所は便だけ拾えば良かったので、1日1回の掃除で十分管理ができました。
ほとんどのモルモットは「排便排尿は所かまわず」ですから、このサイズのケージだとあっという間に床全体が汚れてしまうので、できれば1日2回くらい掃除してあげたいところです。
ただし、汚れやすいとは言ってもこのサイズのケージなら、隅々まで掃除してもそれほど苦にはならないので、そういった意味では使いやすいサイズだと思います。
ケージが広くない分、時間があるときはなるべくケージの外で遊ばせてあげるなどの配慮は必要でしょう。
★メリット★
・それほど邪魔にならないサイズなので置き場所に困らない。
・間単に移動させることができる。
・広くないので掃除が楽(ただし1日2回やらないとダメなこともある)。
・日本国内で簡単に手に入る。
★デメリット★
・汚れやすい。
・いろいろなものを入れてレイアウトを楽しむスペースがない。
・ケージから出して遊ばせてあげる必要あり。
・複数飼育には不向き。
120cmサイズのケージで飼ってみた感想
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アメリカ製の47L x 24W x 14H インチ(1193.8mm×609.6mm×355.6mm)のケージをUSAアメリカ Amazon.com で購入して使ってみたのですが、コレが思った以上に良い製品だったので、皆さんにもシェアしたいと思います。
USAアメリカ Amazon.com では日本よりずっと多くのモルモット用品が販売されています。とにかく種類が多く、それはもうみているだけで楽しくなってきます。アメリカ国内でのモルモット人気の高さがうかがい知れます。
どの品物もほぼ日本への宅配が可能なので、モルモット用品をお探しの方にとってUSAアメリカ Amazon.com を利用しない手はないと思いますよ。価格も比較的安価ですし、到着も思ったより早かったです(今回は注文してから10日ほどで届きました。)。
強いてデメリットを上げるとすれば、品物の価格は安いのですが、送料が結構かかってしまう点です。今回購入したのは3点、ケージ$53.99、牧草フィーダー$5.99と、バナナ型のハンモック$14.90の合計$74.88でしたが、最終的には$123.07という請求になっていました。送料やら何やらで$48.19余計にかかってしまったわけです。
ま、日本で手に入らない品物を海外から輸入するわけですから、仕方ないと言えば仕方ないのでしょう。
>>USAアメリカ Amazon.com で見つけた管理人おすすめのモルモットケージ
アメリカ製モルモットケージを組み立ててみました
このような箱で届きます。
中を開けてみると、、、
パーツはったこれだけ。
とてもシンプルな構造になっているようです。
組み立て説明書は英語ですが、図をみればすぐ理解出来るので、文章を読まなくてOK。
あっという間に作れちゃいました(*^-^*)
以前使っていた70cmサイズのケージと比べるとかなり大きく感じます。
部屋が2つに仕切られています。向かって左側がトイレと食事スペース。向かって右側がリビングルームになっています。
トイレをうまく使ってくれるようにトレーニングしておくと、右側のスペースではほとんど排尿しなくなります。落ちている少量の便を拾うだけで済むようになるので、いつもきれいな状態が保てます。
ペットシーツを噛んでしまう子の場合は、写真のように、園芸用品の鉢の底に敷く網(100均のお店で買えます)などでシーツを完全にガードしておくと良いでしょう。たいがいの子はそれででシーツに慣れてくれます。
120cmクラスのケージはとにかく広いです。
中で自由に動き回るスペースをとってあげられますし、いろいろなおもちゃも入れてあげることができます。
好きなようにレイアウトを楽しめる点もいいですね。
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★メリット★
・十分なスペースがあるので、出して遊ばせる時間がとれなくてもある程度運動できる。
・いろいろなものを入れてレイアウトを楽しむことができる。
・床面積が広いので、しょっちゅう掃除しなくても汚れがひどくなりにくい。
・複数飼育も可。
★デメリット★
・かなり大きいので置き場所に困ることがある。
・移動させにくい。
・床面積が広い分、ケージ全体の掃除に手間がかかる。
・日本国内では手に入りにくい。
まとめ
日本国内で手に入りやすい60~80cmサイズのモルモットケージは、置き場所に困らない、移動が間単、掃除が楽、などのメリットがある反面、汚れやすい、レイアウトを楽しめない、外で遊ばせる必要あり、複数飼育には不適、などのデメリットがあります。
120cmくらいのサイズのケージは、中で十分遊べるスペースやレイアウトを楽しめるスペースがある、しょっちゅう掃除しなくても汚れにくい、複数飼育も可、などのメリットがある反面、置き場所に困る、移動させにくい、掃除に手間がかかる、日本国内では手に入りにくい、などのデメリットがあります。
飼育する側の生活環境や好みによってケージ選びは変わってくるので一概には言えませんが、管理人の場合は、大きいサイズのケージで飼育した方がいろいろな面でメリットがあると感じました。
こちらの記事もどうぞ >> 飼いやすいケージのセッティング方法は? 管理人の経験談
追記
そもそもモルモットは自分で勝手に遊ぶ動物ではありません。とてもよく慣れている子は別として、基本的に臆病で警戒心の強い動物ですから、いつもびくびくしながら生活しています。
じっと隠れてまわりの様子を伺っている時間が長く、せいぜい寝る場所とごはんの場所(トイレも)を行き来するくらいしか運動らしい運動はしないと言っても過言ではないでしょう。
ケージから出して遊ばせてあげても、その臆病な性格のためにウサギのように満足な運動量を得られるわけでもありません。
広いケージは必然的に移動距離が長くなるので、狭いケージで食べて寝るだけの生活よりは少なくとも健康に良いのではないでしょうか。
これからモルモットを飼おうと思ってる方には、できるだけ広いケージで飼うことをおすすめします。