モルモットは本来水浴びをする動物ではないので、基本的には入浴させる必要はありません。普段はしぼった濡れタオルなどで拭いてあげれば十分です。
ただし、あまりにも汚れがひどい場合はお風呂に入れて洗ってあげた方がいいでしょう。
入浴時のストレスを心配する声もありますが、皮膚疾患や乳腺炎の原因となりうる汚れを放っておく方がかえって良くないです。
モルモットをお風呂に入れるにあたってはいくつか注意点があるので、それを下記にまとめてみました。
お風呂に入れるのはどんな時？
モルモットは排泄物の量がものすごく多い動物です。時には排泄物がお尻のまわりについてしまったり、踏みつけて手足が汚れてしまうことがあります。排泄物の上にそのまま寝てしまい、お腹がひどく汚れてしまうこともあります。モルモットは大抵の汚れは身づくろいできれいにしますが、それでカバーしきれなくなると、だんだん汚れが目立ってきてにおいもきつくなってきます。そうなったらもうお風呂に入れてあげるタイミングです。
お風呂に入れる間隔は？
頻繁に入浴させるのはNGです。水浴びの習慣がないモルモットにとってお風呂はやはりストレスです。普通の手入れではどうしても汚れが落とせない時だけ洗ってあげるようにしましょう。
頻繁に洗わなければならないほどいつも汚れてしまう時は、汚れた部分のみ、例えばお尻だけ、手足の先だけを洗うようにしましょう。
全身を洗うのは毛の長さや品種によって異なりますが、だいたい月に1回～3ヶ月に1回くらいで十分でしょう。
シャンプーは使うの？
基本的にシャンプーを使う必要はありません。というより、シャンプーは使わない方がいいかもしれません。
モルモットは皮脂をある程度残しておかないと、乾燥して肌荒れを起こしたり、毛がパサついたりしやすい傾向があります。
シャンプーで皮脂を取り過ぎると、せっかくきれいにしたのに皮膚が乾燥して痒がるようになってしまった、なんてことにもなりかねません。
ほとんどのケースはぬるま湯で洗い流してあげるだけで十分です。
どうしてもある程度の洗浄力が欲しい時は、管理人はイスクラ産業の漢方ペットシャンプーを3～4倍に薄めて使っています。これはなかなかいい感じです。ただし、個体差があるので、このシャンプーがすべての子に合っているかどうかは使ってみないとわかりません。
また、皮膚疾患がある子の場合は、治療用シャンプーとして抗菌シャンプーや抗真菌剤入りシャンプーが必要なこともあります。
いずれも動物病院で扱っているシャンプーなので、興味のある方は主治医にたずねてみてくださいね。
シャワーは？
モルモットは総じてシャワーを嫌がります。怖がるといった方がいいでしょう。ストレスを与えることになるのでシャワーは使わない方が安心です。
ぬるま湯をはった洗面器にそうっと入れて、手でお湯を優しくかけ流してあげましょう。この時、顔（特に耳）にはお湯をかけないよう注意してください。首から下を短時間でサッと洗い流すだけにしましょう。
ドライヤーは？
タオルで水気をとったらドライヤーを使ってしっかり乾かしましょう。自分の手で熱くないか確かめながら、適度な温風で素早く乾かしましょう。しっかり乾かしきることが大事です。
時間がかかる場合は時々休ませながらやってあげてくださいね。
どうしてもドライヤーを嫌がる子には無理に当てず、タオルドライを念入りにやりましょう。
とにかく何をするにも無理強いは禁物です。嫌がったらやめる、休ませる、を優先してくださいね。
お風呂はどうしても無理！という時は・・・
しぼった濡れタオルで拭くだけでも全然違います。手足、お尻など、ポイントをしぼってそこだけをサッと拭きましょう。拭くことでさえ嫌がるようなら、その時に全部拭き切ろうとせず、時間をあけて再度トライしてみてください。
まとめ
モルモットを頻繁にお風呂に入れる必要はありません。汚れてしまった時だけ洗ってあげればOKです。基本的にシャンプーは使わず、ぬるま湯で洗い流すだけで十分です。顔（特に耳）にはお湯をかけないよう注意しましょう。シャワーは嫌がる子が多いので、使わない方が安心です。最後にドライヤーでしっかり乾かしましょう。お風呂が無理な子はしぼったタオルで拭くだけでもいいでしょう。すべての行程で無理強いは禁物です。嫌がったらやめる、休ませる、を優先しましょう。