モルモットは総じて果物が好きです。甘い味に惹かれるのはヒトも同じ。美味しそうに果物をほおばっている姿を見るとついついたくさんあげたくなってしまいますよね。
果物にはビタミンCが豊富に含まれているイメージがあるので、モルモットにはたくさんあげても良さそうな気がしますが、果たして本当にそうなのでしょうか。まとめてみました。
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モルモットに果物をあげるメリット
モルモットは果物をよく食べてくれるので、コミュニケーションを取りたい時にご褒美として使うとうまくいきやすいです。
また、果物は食欲が落ち加減の時でも食べてくれやすいので、調子がいまひとつかな、という時の急場しのぎにも使えます。
モルモットに果物をあげるデメリット
果物は糖分が多いために食べ過ぎると肥満になりやすいというデメリットがあります。また、甘いものを食べるということはヒトもそうですが虫歯になる恐れもあるということです。
果物をたくさんもらっていると、そればかりを欲しがるようになり、主食の牧草やペレットを食べなくなる心配もあります。
★五訂増補日本食品標準成分表から抜粋(100g中の量)
★パパイヤのみ米農務省標準的基準栄養データベースから抜粋(100g中の量)
モルモットにあげて良い果物
ほとんどの果物はモルモットにとって食べられる物と考えて良いでしょう。基本的に手に入りやすいものでいうと、ミカン、リンゴ、イチゴ、バナナ、パイナップル、キウイフルーツ、ナシ、モモ、カキ、パパイヤなどがあげられます。カキは甘柿はOKですが、渋みが残っているものは与えないようにしましょう。パパイヤは生で与えることはほとんどなく、乾燥させたものをおやつとして与えます。
果物はカロリーは低いですが、糖分が多いため、与えすぎには注意しなければなりません。
また、果物はビタミンCが豊富に含まれているイメージがありますが、最も多いカキでさえ100g中70mgで、パプリカの170mgやパセリ、ブロッコリーの120mgと比べてもけっして多いわけではありません。ビタミンC補給のためならば、わざわざ糖分の多い果物を与えるよりは野菜を与える方が良さそうですね。
モルモットにあげてはいけない果物
アボガド
ヒト以外の動物には中毒反応を起こすと言われている不思議な(というより危険な)果物「アボガド」。中毒を起こすのはペルシンという物質で、これは果実だけでなく、種にも葉にも含まれています。
モルモットに与えるとケイレンや呼吸困難などに陥ることもあるそうです。また、アボガドの葉っぱを大量に食べたヤギが死亡した例もあるそうです。
ただし、アボガド入りの犬猫フードやおやつが出回っていて、今まで特に問題が起こっていないことを考えると、アボガドの毒性に関してはまだまだ不明な部分があると言えそうです。いずれにしても、少しでも危険性があるのなら、モルモットには絶対に与えてはなりません。
ブドウ
ブドウはヒトにとっては良い食べ物ですが、犬や猫、フェレットなどが食べると嘔吐・下痢・食欲不振になり、その後急性腎不全に陥り、最悪の場合、死に至る恐れがあると言われています。犬の死亡事例が多く報告されていますが、中毒量や致死量については個体差が大きいようで、ブドウのどの成分がどのように作用するのかもまだはっきりと解明されてはいません。
モルモットにとってブドウが危険な食べ物かどうかは何とも言えないところがありますが、特に食べさせる必要がないのに、心配しながら与えるのはナンセンスだと思います。与えるべきではないでしょう。
まとめ
モルモットに果物を与える場合はおやつ程度にし、量を加減し、くれぐれも与えすぎには注意しましょう。糖分が多い果物を食べ過ぎると肥満や虫歯になる恐れがあります。与えて良い果物といけない果物をしっかり区別しましょう。